【vol.23】人生100年時代 死に至る3つのパターン
人生100年時代における「死に至る3つのパターン」をご存知ですか?
人生は人それぞれですが、終末期における医学的な死に方は3つのパターンしかないそうです。どのパターンになるかによってQOL(Quality of Life)、QOD(Quality of Death)は大きく左右されます。
パターン①がん等、パターン②心・肺疾患末期等、パターン③認知症・老衰等。あなたはどのパターンをご希望でしょうか?
感心のある方は続きをどうぞ!
◇ 死に至る3つのパターン
Joanne Lynn,とDavid M. Adamsonは人生の終末期を「死に至る3つのパターン」と3つの軌跡に分類できるとした論文”Living Well at the End of Life”を発表しました。(RAND Health 2003)
(縦軸:身体機能の高低/横軸:死に至る時間)
パターン①:がんが典型ですが、死ぬ数週間前まで機能は保たれ、以後急激に低下するパターン。パターン②③に比べると機能の保持レベルが高い点に留意。
パターン②:心不全・心筋梗塞型は、心臓、肺、肝臓などの臓器不全が時々重症化しながら長期にわたって機能が低下するパターン。
パターン③:認知症・老衰型は、少しずつ全身の老化が進み、認知症や老衰によって死に至るパターン。
本論文によると、パターン①のウエイトは20%、パターン②も20%ですが、パターン③は40%にのぼります。
この3つのパターンのどれがよいか聞いて見ると、ほとんどの人はパターン①がん型を希望するようです。日本で恐れられているがんを考えると意外な結果ですが、他の2パターンと比較すると、がんであってもパターン①が選択されるそうです。がんが他の2パターンに比較して高い身体機能を死の直前までキープできる可能性が高いことが評価されているようです。がんがピンピンコロリとは意外ですが、20%というウエイトから見ると、それは容易なことではなさそうです。
この3つのパターンは終末期におけるものですが、もう少し長いレンジで考えて見たとしても死に至る経路は変わらないでしょう。特にパターン②③は慢性的ですから、影響は長期に渡っていると考えるべきです。究極の選択といえるかもしれませんが、選べるとしたら、あなたは3つのパターンのどれを選択しますか?
◇ こうありたいと考える人生100年
死に至る経路の選択は本人の自由ですが、おそらく相違がないだろうと思われるのは、生きている間の望ましい身心の状態です。
80歳であろうが、90歳であろうが、100歳であろうが、死ねずに生きているのであれば、このような状態でありたくないですか?
・食事を毎日美味しく食べることができる。(咀嚼、嚥下できる。嗅覚、味覚がある)
・自分の足で歩き、散歩をすることができる。
・トイレで用を足すことができる。
・友人・家族と会話を楽しむことができる。
・本を読み(字が読める)、音楽を聞く(耳が聞こえる)ことができる。
・字を書くことができる。
おそらく誰もがかくありたいと思うでしょう。
今できるのは当然のことですが、あなたはそれが将来に渡って大丈夫であるという自信があるでしょうか?しかし、できなくなったとしたら………将来の年老いた自分と家族のことを想像するのは容易ではありません。パターン②と③では、これらが困難になる可能性が大きいのです。
◇ 病気なのか、老化なのか?
日本人の三大死因(がん・脳血管疾患・心疾患)は生活習慣病と言われますが、その生活習慣病は病気ではなく、老化であると言われ始めました。さらに、認知症も生活習慣病であり、老化の一現象という見方が拡がっています。
生活習慣「病」を病と捉えるか、「老化」と捉えるかによって対応は大きく異なってきます。「病」は治療するものですが、「老化」は治療できません。病気と異なり、老化を手術や薬で治すことはできませんし、老化(死に向かう動き)を止めることはできません。しかし、老化を遅くして身心を長持ちさせることはできるかもしれません。健康長寿を目指すとは、老化を遅くし、身体機能が低下して生きる期間を短くすることです。
それには若い頃からの生活習慣(食事、運動、睡眠の3つのバランス)が重要だと言われています。
◇ 健康長寿へのステップ
これをすれば健康長寿が実現するという魔法は現時点ではありません。
まずは現在の健康を健康診断などのデータから確認することから始めてみたらいかがでしょう。要治療、要観察の項目で先送りしていることはありませんか。診断結果に問題がなかったとしても、食事、運動、睡眠の3点に見直すべきことはありませんか。
世の中には健康に関する情報が溢れています。秘訣を捜すより、常識的によいとされている食事、運動、睡眠をやってみましょう。問題は実行するか、否かだけです。そのために、今必要とされるのは老いた自分の将来をイメージする力です。
生活習慣「病」や老化を早めている原因のほとんどが自分の生活習慣だとすれば、生活習慣「病」になるのも早く老化するのも自分次第だということになります。それであるとするならば、予防ができるはずです。今からでも遅すぎると言うことはありません。
健康に対する視点の転換です。健康と若さは自分で創るものなのです。
老化を遅らせる情報は私たち、Happy Ending プランナーにご相談ください。
<Happy Ending カードNo.C-4>