シリーズ絵本「アリとキリギリス ー アリの後悔」
【シリーズ アリとキリギリス】アリの後悔編

「私はもうそんなに長くはなさそうだ……」
冬のある日
キリギリスは食べ物を分けてもらおうと、アリの家を訪ねました。
けれど、扉の向こうにいたのは、元気に働くアリの姿ではありませんでした。ベッドに横たわり、動けないアリの姿でした。
「アリさん、どうしたんだい?」
驚いて尋ねるキリギリスに、アリは弱々しく答えます。
「ああ、キリギリスさんか……もう、私はもうそんなに長くはなさそうだ………」