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【Books】臓器移植 「移植医療 臓器提供の真実」

2018.04.05

Happy Ending カード No.H-6

ドナー提供の意思表示をしてる人でも、よくその内容を理解した上でしている人は少ないようです。
臓器移植反対派から賛成派に転向したという脳神経外科医の吉開俊一医師の「移植医療 臓器提供の真実」

中立的な観点から臓器提供の基本的な情報が語られているだけではなく、下記の点が参考になります。
1.抵抗感の強い脳死状態からの移植だけでなく、心停止下からの移植も重視すべきであること。(特に待機患者数が圧倒的に多い腎臓への効果から)
2.不信感の強い脳死について脳の機能から丁寧かつ詳細に説明がされていること。
3.医療サイドにおける移植への抵抗感があるという事実。その対策としての表示オプションの具体的な方法の提示

臓器移植法の改正によるオプトアウト方式の導入が、移植に対する不信感を強めてしまった感がありますが、心停止の場合に限定するのであれば、提供したいという人は少なくないのではないでしょうか。腎臓は心停止後24時間程度は機能が維持されるというのも、提供を検討するドナー候補者には有益な情報です。

誰の家族でも、最期に担当医から下記のような表示オプションを受ける可能性があります。
臓器移植の真実を知っていれば、その際の答えを本人があらかじめ用意して家族と共有しておくことが可能です。
本書はその判断を容易にさせてくれるでしょう。

担当医からの表示オプション
「ご本人は、ドナーカードを持っていらっしゃいますか?」
「皆さま方で、臓器提供のお話しをされたことがありますか?」