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【Happy Ending マガジン vol.6】死について話すのは縁起が悪いですか?

2018.05.27

<Happy Ending マガジンからの続き>
死にたくない〜と誰もが思いますが、残念ながら有史以来死ななかった人間はいません。おそらく、ほとんどの人が人の死を支払いの条件とする生命保険には加入して、熱心に見直ししているにもかかわらず、お金のこと以外は「縁起が悪い」で済ませてしまっているようです。
死を忌避しているとどのようなリスクがあるか、チェックしてみましょう!
(死に関して考え、話し合うべきコトはHappy Ending カードで体験していただいた通りです。)

◇ 死について考えて家族と話している?
  (Happy Ending カード No.A-1)
  
このカードの問いに対してあなたの答えはNOでしょうか?YESでしょうか?

 

<NOの場合>
あなた自身が、死とそれに関連する事柄については考えることすら不快で話題にすることも嫌いです。一方、このような人も少なくありません。あなた自身は死について考え、話し合う必要があると思っているのですが、縁起が悪いと考えている人の反発を恐れて、言い出すことを我慢しています。今後のことが不安です。

 

 

<YESの場合>
いつかは到来し、いつ来るかがわからない死を忌避しても、自分と家族の人生にいいことは一つもないと考えています。死に向けて何をしておけばよいのか自身で考えて、家族に相談し、ひとつずつ課題を片づけています。家族とも想いを共有しており、自分に万一があっても家族にサポートされ、家族にも迷いがない状態となっています。残された時間を大切に前向きの人生を送っています。




◇リスクはどこにあるのか?

<間に合わないリスク>

受験生が試験日のことを考えるのがいやで勉強しなければ、志望校の合格は難しいでしょう。ですから、受験生は遊んでいたい自分を律して勉強にいそしむのです。受験の成功は事前の準備にかかっており、スタートが早ければ早いほど有利です。試験当日に十分な準備ができていない受験生の気持ちを想像してみてください。

一方、受験同様死が好きな人はいませんが、人生全体の幸福感を左右する最期は重要です。受験と同様ですが、死を忌避しても何一つよいことはありません。最期において「これをしておけばよかった〜」とか、「あれが片づいていない………」などと言っているあなたの姿を想像してみてください。間に合わない、手遅れは人生の最期は本人にとって、とても残念なことです。

<死のメリットを活かさずに生きるリスク>

人間のあらゆる営みに「期限」が設定されていますが、その理由はなんでしょうか?一日の就業時間は最長8時間。企業の決算は1年。サッカーの試合はハーフ45分で計90分等々は、行動を開始するために欠かせない要素なのです。期限(終わり)がない、あるいは残された時間が非常に多くあるとしたら、行動を開始しますか?たとえば、一日の終業時間を16時間、企業の決算期が10年、サッカーのハーフが450分だったら、どうでしょうか?

このような例からも分かるとおり、時間がふんだんにあると思うと、行動を起こさない、消極的になることの防止策として期限(終わり)を設定するのです。期限(終わり)は前向きに生きるために不可欠な仕組みだと言えます。

人生においても、いくらでも時間があるとしたら、何かをはじめる必要がありません。いつでもできると思えば、ルーティン化されたこと以外はなかなかはじめないのです。そんな人生が充実したHappyな人生であるはずがありません。しかも、死はいつやってくるかわかりませんから、時間があるというのは思い込みにすぎません。ですから、「死」という期限(終わり)の存在は人生を充実させ、Happy Ending にするために不可欠なのです。

<家族等への思いやりリスク>

死後のみならず、終末期には家族やパートナーの世話にならざるを得ませんが、世話になる人に自分の意思を伝えておかないと、支えてくれる人に迷惑を掛けます。家族の間で意見が割れる等の心理的な苦痛、金銭的な負担を与えてしまうリスクが大きいのです。思いやりを失うリスクです。

◇Happy Ending への選択

 誰であろうと避けることのできない死を忌避する結果は、上記のように間に合わないこと、残された時間を自分なりに意義あることに使おうとしない、さらに家族・パートナーに迷惑を掛ける、以上3つのリスクの許容です。

 YES、NOの選択は人それぞれですが、YESを選択するのであれば、考えて家族と共有するタイミングは、自分も相手も健康で元気な状態の時がベストです。事故に遭ったり、病気になってからでは手遅れです。笑って話ができるような時にHappy Ending カードを家族でプレイしてみてはいかがでしょうか。