幸せは人をいい気持ちにさせてくれます。だから、誰もが幸せでありたいと思っています。
しかし、それだけではありません。
幸せは社交性や健康状態を高め、忍耐力を挙げ、人を支援する行動を促進することで、さらに自分を幸せにすると考えられています。幸せは幸せを加速するというわけです。
そんな幸せに関する意外なリスクについて知りたい人は………

◇　私は今、とても幸せだ。
　　(Happy Ending カード　No.A-3)
　このカードの問いに対してあなたの答えはNOでしょうか？YESでしょうか？

 

＜NOの場合＞
残念ながら、今は幸せとは言えないあなたにとっての幸せとはどのような状態なのでしょうか？

まずは自分にとつて幸せな状態（あるべき、なりたい自分）をイメージしてみてください。でも、よく考えると、NOがYESになるかもしれませんよ。

 

 

＜YESの場合＞
気づいてよかったですね。今とても幸せで何よりです。今の幸せを失わないようにしてください。今幸せな人はそれを失わないようにすることが、今後の人生における大きな課題です。

 

 

◇　幸せの平均点
まず、幸せについて行われている調査結果をご紹介します。
日本人の幸せの平均点は何点だと思いますか？10点満点（０：とても不幸、10：とても幸せ）で当ててみてください。
平均は6.69点です（H25年度「生活の質に関する調査」内閣府）。

世界中の国で同様の調査が行われていますが、その平均点は6.75だそうです。
私の主催するセミナーにおいてこの日本人の幸福度の平均点を何点だか尋ねてみると、ほとんどの人は３〜５点だと予想します。あなたも自分の予想よりも調査結果が高いとは思いませんでしたか？

様々なメディアに報道されるような災害、疾病、家族、金銭的な問題を見ている私たちは幸福度を低く予想してしまうのですが、不思議なことにアンケートの回答者は自分を幸せであると回答しているのです。
また、Happy Ending カードを実際にプレイするほとんどの人もこのカードをYESとします。この結果から、意外にも幸せな人は多いことが判明しています。

◇　リスクはどこにあるのか？（NOの場合）
幸せに気づかないリスク（NOの場合）
ほとんどの人が幸せだと回答しているデータ結果と予想値の間のギャップの原因が気になります。
その原因のひとつは、自分と家族は幸せだろうかと常に自問しながら生きている人は多くはないということです。目先の仕事や家事に追われて,ゆっくりと人生を振り返る余裕がありません。そこで、普段自分の幸福度について考える余裕がなかった人が人生をレビューする端緒がアンケートだったのです。アンケートに幸福度を聞かれて、はたと気づくことがいくつかあり、その結果として自分の幸せに気づく人が多いようです。

Happy Ending カード（A-3）もYES/NOのどちらに置こうかと考える時が幸せの気づきのきっかけなのです。

人は、日頃「ないもの」を追い求めて生活していますが、アンケートを前にすると、すでに「あること」に気づきます。家族、友人、健康、食事、住まい、休暇などすでに「あること」をひとつずつ追っていくと、すでにあることに満足して幸せになるのです。

幸せであるにもかかわらず、それを感じずに生活しているとすれば残念なことです。アンケートやHappy Ending カードのような人生をレビューするきっかけがあるとよいですね。

◇　幸せに気づくと損失回避性が働く
今まで幸せに気づいていなかった人は、幸せに気づくとそれを守りたくなります（損失回避性）。結婚、出産、住宅の購入などは、それまでの日常を一変させる分かりやすい幸せなので、保険を増額する、もしくは新たに掛ける等の対処をすることが容易です。しかし、日々の生活はそれに慣れてしまっているため、享受している幸せを感じにくいのです。その幸せに気づかないでいると、失ってはじめてその幸せに気づくという残念なことになってしまいます。

幸せに気づいたら、Happy Ending カードをプレイして幸せを阻害するリスクを確認してみましょう。Happy Ending カードのプレイは、Happy Ending を迎えるためのリスクマネジメントなのです。

◇Happy Ending への選択
時々人生を振り返えることによって、自身の幸せを感じることができます。ほとんどの人は振り返りによって、自分を誉めてやりたくなると言います。そして、自分が幸せであることに気づいたら、今の幸せを失わないように、先送りすることなくリスク対策をしておきましょう。

Happy Ending カードとHappy Ending プランナーがそのサポートをさせていただきます。