【studies】孤独感を測るスケール UCLA 孤独感尺度
果たして自分は孤独なのか、孤独ではないのか?
それが問題です。
【vol.15】Happy Ending マガジンでは孤独がもたらすリスクについてお知らせしましたが、孤独感は決して悪いことではありません。むしろ、社会性回復への健全なアラームであると言えるでしょう。
しかしながら、孤独もご多分に漏れず、慣れてしまいます。
自分が孤独なのか、孤独ではないのか、確認してみたくありませんか?
UCLA 孤独感尺度をご紹介しましょう。
◇ 日本語版UCLA 孤独感尺度(第3版)
孤独感(Loneliness)をかならずしもネガティブに捉える必要はありません。痛みを感じるおかげで身体的なリスクから逃れることができるように、社会的な痛みを感じるおかげで、孤立したままになるリスクを回避することができます。慢性化する前の孤独感は、生き残るために進化したアラームだと言えます。
ご紹介するのは、横浜市立大学医学部 田高悦子教授のグループが、UCLA Loneliness Scale第3版をもとに作成した日本語版UCLA 孤独感尺度(第3版)です。
質問は20問。当てはまるものに○をして集計します。点数が高いほど孤独感が高い。
28点未満:孤独度低い
44点以上:孤独度高い
(注)の逆転項目に注意して集計してみてください。
本記事は許可を得て掲載しています。
PDF版は下記のウエブサイトから入手することができます。
→ http://www-user.yokohama-cu.ac.jp/~ycu_chn/wp/study/study/)
◇ 環境の変化と孤独感
孤独感は加齢に伴って高まります。
学校を卒業する……
親から独立する。子が独立する……
転職する……
離婚する……
定年を迎える……
知人が引越をする……
入院する、老人ホームに移る……
身近な人の死亡……
などの事象が、今までの当たり前だった社会的なつながりを断ち切ってしまいます。
今有している社会的な絆を当たり前のこととしていると、孤独を感じるのは、それらを失った時です。
特にサラリーマンの定年は大きな境目となります。
◇ Happy Ending への選択
このように、老後は加齢に伴ってだんだんと孤独になる可能性が高いと言えます。
孤独な人生を歩むか、社会的な絆をキープして生きるか。人間のDNAはその選択を許しません。人間は社会から外れて生きることが不可能な社会的な動物なのです。
ひとつのポイントは、自分よりも若い人と付き合う努力をすることです。
若い時は年上の人ばかりをヒラメの如く見ていたでしょう。知力も体力も財力も年上の人が持っていたからです。年上の人と付き合うことが自分の成長のために必要でした。
しかし、老後は知力、財力はともかく、体力は年下の人の方が強いのです。
場合によってはすべて年下の方が優っているかもしれません。
子どもがいる人は、子どもとの絆は固いでしょうか。
年下のご近所さんとも会話をしているでしょうか。
趣味で付き合える年下の人がいるでしょうか。
孤独は老後の大きなリスクです。孤独を感じる前に行動してみてはいかがでしょう。
(Happy Ending カード No.A-9 地域とのご縁)
◇ 老後のリスクを発見するHappy Ending カード
孤独だけではなく、広く老後に待ち受けているリスクをHappy Ending カードをプレイして、備えておきませんか。
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